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家具塗装の試み

 家具において「塗装」は非常に大切です。当然ながら仕上げになってくるので当たり前なんですが・・・

通常、家具塗装では「ウレタン・ラッカー塗装」がよく使われます。どちらも油性塗料です。普通家具塗装といえばどちらかで色を決めます。

もしくは「オイル」を使う場合もありますが、こちらはメンテナンスが必要になる。簡単に塗れるメリットがあります。

今回は事あって、「水性塗料」を使用する試みとなったのです。

初の試みであって不安がだらけのスタートでした。

水性塗料の不安は?(自分で思う勝手な不安)

扉の反り

ラッカーやウレタン塗装は「油性」です。

水性は当然「水」を含んだ塗料の為に、乾燥後の「扉反り」が一番気になります。木は水を吸うと反る習性があります。

ベニアでも夏と冬では反り具合が変わります。冬は湿気がないので反りやすい。そこにあえての自ら「水」を加える!それとも逆に乾燥している時期だからこそ湿気を与えたほうが良い?

「どっちだ?」

「やばいかなあ!?」

水性塗料の全体的な仕上がり具合

小さな面積(30cm角)で塗る「塗装サンプル」だったら綺麗に塗り上がるが、大きな面積を塗った場合での仕上がりはどんなモノか?

塗料がどんな悪さをするか?

水性だから染み込みやすい。だからこそ均一に塗装ムラがなく塗れるかが心配でした。広い面積で色ムラが出たらこの塗料は使えない。

「どうなんだろう?」

様々な不安要素を抱えながらの挑戦となりそうだった。

そもそも水性塗料を使うことになった経緯は?

今回の塗装は「木目を活かした薄塗りの家具」が課題でした。

ペンキのような塗り潰す形で話は始まったが、途中で方向が変わりました。ペンキのような「塗り潰し」なら難しいことはない。でも塗り潰しては木目が消えてしまう。そして色は「淡いグリーン系」。

半透明に色を付け、綺麗な「グリーン」を出す。半透明なら「下地の木色」を拾う。この「下地の色」が我々をいつも邪魔をするんです。

ちょっとした「下地の黒味」はどうしても仕上がりがちょっとグレーになる。なかなか黒味を消せない壁にブチ当たる。

通常のウレタン染色塗装ではなかなか色が出来なかった。どうしても木目が消えてしまうのです。

そんな中、ふと「水性塗料」を思いました。

あっさりしたイメージの「水性」と言う言葉が頭をよぎりました。

色も自然に出るのではないか!?

塗装してみた結果は!?

ドキドキしながらの水性塗料塗り!

結果は!?

バッチリでした。

色を調合し、思い通りの仕上がりです。刷毛塗りでやったので、いい具合に「刷毛ムラ」が出て味がでました。半透明で、木目もしっかり出しながらの着色は油性塗料とは違ったベッタリ感もなかった。

ある意味自然な感じがする塗装でした。

アンティーク系の塗装に近い気がしました。

昔はこの塗装方法だったのか!?水性だからおそらくそうだった気がする。最近ではあまり見ないからとても新鮮で良い塗装だと教わった今回の家具製作でした。

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